面倒見がいい陽太は遊吾と一緒に風呂にまで入ってくれる。



そのかん、俺は今日のノートと睨めっこ。



「食べながら勉強はやめなさいって」

「だって時間ねぇじゃん。成績下げたくねぇし。陽菜にも会いてぇし」

「全部に全力で疲れないの?」

「やれる範囲だからムリしてねぇよ。お茶ちょうだい?」



ムリだと思ったらやらない。



限界ってもんは自分で把握してるつもりだし。



だから精一杯頑張ってる気もしない。



やるべきことをやってるだけ。



「あっ、父ちゃん!!陽菜の噂聞いたよな?」

「呼び出した。女の嫉妬か?」

「たぶんな。疑ってねぇならいいんだ」

「陽菜ちゃんは二股掛けられるほど器用じゃないと思うので」



わかってんじゃん…。



俺もそう思うけど。



だけど相手が泉っつーのが気にいらん。



「「ふへぇ~、いい湯だったなぁ~」」

「お前らオッサンか!!」

「オッサン?兄ちゃんのこと?」

「遊!!生意気になりやがって~!!」

「わぁぁぁぁ~!!兄ちゃん怒った~!!」



今日は遊吾と寝よ…。