でも別れさせられなかったからまぁいい方?



「お兄ちゃんにもよろしく伝えてね!!」

「伝えない!!」

「だから生徒に手を出したのは悪いと思ってるってばぁ~…」

「今日はアレだ、興奮してるからそっとしといてくれ…」

「じゃ、じゃあお母さんにもよろしくお伝えください…」

「メグちゃんも俺だけのけ者にして…。陽菜のバーカ!!」



そう言って帰って行きました。



子供っぽいとこ、陽菜にそっくりだな…。



「メグちゃんって誰?」

「お母さん!!お父さん、ベタベタだから…」

「なんか陽菜の生い立ち理解したかも…」



今度行ってみたい、陽菜んち。



陽菜の母ちゃんと気が合いそうな気がする…。



「あっ、コレ忘れ物じゃね?」

「ん?違う違う、置いてってくれたんだよ。どんな写真かな~」



オレンジの封筒に入ってたのは沢山の写真。



すっげ…。



「海の中だよな…」

「そうだよ。水中カメラマンだから」



キラキラした海の中の写真が山のようにあった。



陽菜は確実に親父似っぽい…。