｢だーかーら｡くっついても来ないでよ｣

｢お願い｡こっち向いてねてくんね?｣

｢無理｡本当に眠たいの...｣




あ～ぁ...眠たい｡




｢...分かった｡じゃあ抱きしめていい?｣

｢それは､もっと嫌｣

｢チェ...じゃあ､みのりから"啓翔､抱きしめて"って言ってくれるよう待ってるよ｣

｢...それはない｡おやすみ｣




そういうと､啓翔は黙りこんでしまった｡
啓翔のほうは見なかったけど､視線がずっとコッチに向いている事は気付いていた｡



...だけど､なぜか啓翔がとなりにいるっていうだけで安心できる｡



一生啓翔には言わないけど｡