どうすればいいんだ・・

ハルを・・・春彦を・・殺すなんて

春彦の話もまったく耳に入らない。

けど、春彦がかわいそうだから

ただ・・うなずいているしかなかった・・

「ねぇ。剣次」

「何?」

この時は聞こえた。

「僕のうちにおいでよ!」

「えっ・・・いいの?」

「いいよ!早く!みんな、剣次に会いたがっているんだから。」

「う、うん・・じゃあ、お言葉に甘えて」

数分後・・-

「ここが僕んちだよ!」

見たこともない広さ・・・・

銀の表札に〝秋樂院”と書かれていて、

家のイメージは、

屋根は、きれいな青で

壁は、雪のような真っ白な色・・・

「驚いた?ここが僕んちの一つ目の家だよ」

「ひ、一つ目!?」

「うん。日本には、五つぐらいあるよ。」

「五つも?」

「うん、まぁその続きは中に入ってからね。」

・・・驚いた・・・確かに金持ちだとは思っていたけど・・

これほどとは・・・


「あと十分くらい待っててね。」

「何で?」

「僕の家までここから五キロあるんだ。だから車で迎えに来てもらうんだ。」

「ご、五キロも・・」

そー言えば、家が見えない。

まったく持って気づかなかった。

はぁ~恐るべし・・金持ちパワー

こんなに金持ちとは・・・KITAMOTOグループが狙うのも無理もない。

「あ、迎えが来たよ。」

「リ、リムジン・・」

初めてだよ・・・リムジンに乗るなんて・・

ベンツだもんなぁ~うちの場合。

十分後

「そろそろ着くよ!」

イメージどうりの家だった。