「本当に?本当に本当にほんと?」


何回も何回も確認するあいつに

「ん。」


俺は短く返事した。



今にも泣きそうなあいつは
泣かないように必死(笑)

のくせに、笑ってみせるから

胸の辺りがキューって
苦しくなった。

なんだ、これ。



「…名前……で呼ぶ。」


そんな苦しさを紛らわしたくて、
俺は声を発したけど。



「え?」

きょとんと、
あいつが俺を見つめた瞬間に


「付き合ってんのに、
名字は変だろ?だから
おまえも柊でいいし。」



「夢じゃないよね…?」


ふと、幸せそうに笑った瞬間に
また胸がキューって苦しくなって



「何?おまえ
今寝てたわけ?(笑)」

そんな言葉でごまかした。



「よ、よろしくお願いします!」


「よろしく。」



こうして、
俺らの1週間は
スタートした。