先輩たちは
「ありがとな」

って、声をかけてくれるから
嬉しくなって
ついつい、笑みが零れた。


そんな時、
柊くんの姿が視界に入って
パアッと目を輝かせる私は

紛れもなく、恋する乙女!


「柊くん、お疲れさまです」

1番 伝えたかった人に
タオルとスポーツドリンクを
手渡す瞬間は少し緊張した。



でも、私に届いたのは

「……。サンキュ」


どこか機嫌が悪い柊くんの声


「…どうか、した?」


不思議に思って聞いてみたけど
"別に?"

そんな冷たい言葉に

私の心はくじけてしまった。