「別に…うぜぇとは言ってねぇ」


「言ったじゃんか〜!」



体育館に向かう道が
いつもより短い。



今までみたいにあたしだけがしゃべってるんじゃなくて、聞いてくれる、答えてくれる。

一方通行ぢゃない。

こんな言い合いも、
彼女なんだって

嬉しくなったりするんだ。


柊くんとの距離が
いつもよりも近くて


あたしはドキドキに負けて
気が遠くなりそう。