同じ教室にいるのに、 なかなか近寄れない。 みんながいる前で 話しかけてもいいのかなぁー? でも一応、彼女な訳だし。 あぁー!もうっ!! 「菜々!」 ビクッ 「柊くん……な、に?」 考え事をしていたせいで、 近づいてきた柊くんに 気付かなかったあたしは、 いきなり近くで名前を呼ばれて、 肩が大きく揺れた。