僕は恥ずかしくて早紀の顔がみれなかった。


学校につくと早紀は必ずこう言う。

『今日も頑張ろうね』

早紀はまじめでクラスの中でも成績は上の方だ。

僕と早紀は運良く一緒のクラス。
『早紀、今日の昼休み空けといて』

『うん』
早紀は嬉しそうにうなずいた。



キンコーンカンコーン


授業が始まっても、僕は早紀が気になって仕方なかった。


僕の席は廊下側の一番うしろ。早紀は窓側の真ん中あたりで、ちょうど早紀の横顔がギリギリで見える。