俺の声に顔をあげた伊咲さんは今にも泣き出しそうな顔をしていた。
「ちょっと、桐生?!」
少し離れたところで俺を呼んでる雅に
「送っていけなくなっちゃってゴメン」
と謝って店の奥へと伊咲さんを連れていった。
店の奥にはスタッフルームがあるからマスターに許可をとってそこに移動した。
伊咲さんは普段、ミスなんか滅多にしない人。
ここ1年近く見ててもミスなく仕事はこなしていた。
そして…
伊咲さんをパイプ椅子に座らせた。
「桐生くん―…」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…