興味のないあたしは、
外の桜を見ていた。

あたしの席は
一番端の一番後ろ。

なんてラッキーなんだろ。



「いいから早く座れ!」

「先生俺の席どこっすか?」

「あそこだろ!」

「ホントだ!」


多分、あたしの隣だなー

そんな事を考えながら
その時、ようやくあたしは
ちゃんと前を向いた。



「うっ・・嘘・・・・」


前からこっちに向かってくる
男子は知っている奴。


「あっ、有り得ない!」

「え?どうしたの?」


あたしの小さな有り得ない!
は、前の席の紗絵には
聞こえてたみたいで
あたしに聞いてきた。