どうにか泣きつく彩名を
離して教室にたどり着いた。


まだ、ちらほらしか
人はいない。



「あのっ...」


「えっ...」


「やっぱり!入学式の時に
倒れた子だよね?」

「えっ...あ、うん。」

「あたし、紗絵!よろしく!」

「あたし、響。よろしく!」




こうして、あたしと紗絵は
友達になった。