「まぁ、今日はもう終わりだし
帰ってゆっくりしなよ!」

「あー、うん;」




そうして、あたしと彩名は

学校を後にした。




「今日は結局、入学式も
出れなかったなあ...」

帰り道の一本道を通る。


あたしの大っきらいな

桜の花がヒラヒラと

呑気に舞っていた。



桜の木が等間隔にキレイに

植えてある、この道も

呑気に舞っている桜も

あたしは大っきらいだ。