「ごめんね。ありがと!」

「あれ?
響がお礼なんて珍しいね!」

「なによ、それー!!!」

「あははは!あっ!!!!」

「急に何よ?!
ビックリするじゃない!」

「そーいえば響、誰か
保健室に居なかった?」

「誰かって誰?」

「あのね、響が今朝倒れた時
男の子が響を保健室まで
連れて行ってくれたんだよ!」


・・・・・・・・あーね。

あいつね。


「それでね!それでね!」

「何?どうしたの?」

「その子がすっごい格好良くて
その場に居た女子全員が
メロメロだったんだよ!!」


なっ...なんであんなやつ...


「ねぇ?聞いてる?響?」

「えっ...あ、うん。
聞いてるよ。聞いてる!」

「だからね!
あたし、その男の子のこと..」

「ん?どうした?彩名?」


「す..好きになっちゃったの!」



・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・っ


えぇええぇえーーーー!?



「ちょっと!響?大丈夫?
やっぱ体調悪いんじゃない?
無理しちゃだめだよ!」


いやいや..あんたのせいだよ。


よりによって、あんな男...