「話が終わったら、優希かしてくんねーか?」
「もう終わったよ。」

優希が確認を取るように近藤を見た。

「あぁ、構わん。」
「わりぃな、優希ちょっと付き合ってくれ。」
「うん。じゃあ、失礼します。」

近藤と土方に頭を下げると、優希は永倉に連れられて出て行った。
二人の足音が消えた後、近藤が口を開いた。

「あの二人は、この先どうなるんだろうな。」

近藤のつぶやきに、土方はぶっきらぼうに返事をする。

「なるようにしかなんねーよ。かっちゃん。」
「確かにそうだが、二人でいる姿を見ると、こっちが辛くならないか?」
「あいつら自身が選んでんだ。俺達は見守るしかできねーよ。」

土方の言葉に、近藤は二人が出て行った障子を見つめた。

「いつか、手を取り合って生きてほしいもんだな。」

近藤の言葉に、土方は返事をすることはなかった。