何か、もう何でも良くなっちゃうよね。

煌くんなら何でも許せちゃう気がする。


「ねぇ、私たちも"咲月"
って呼んでもいい？」

「うん。何でも呼びやすいのでいいよ」

「だって！華衣」

「え？」


妄想を繰り広げてると話題は私になった。


何が私だって？


いきなり話を振られても…。


「次は華衣の番だよね」

「えっ…。」

「ほら、呼んでみなよ。"咲月"だよ」

「ええっ!?」


ボボボっと効果音が聞こえてきそうなくらい顔が熱くなった。


"咲月"なんて呼べるわけないじゃんっ!!

"煌くん"て呼べるだけで私は幸せだよ!?


真っ赤になりながら「遠慮する」と手を横に振ってみたけれど却下。


両サイドにゆうちゃんと真里が来て

『はいっせーの！』

無理矢理言わせられる状況になった。


無理だって!!

恥ずかしいんだよーっ!!