「名前、わかるよね?」


真里が聞くと、コクリと頷いた煌くんが可愛らしかった。


「私は?」

「……裕子」

「じゃぁ、あたし」

「…真里」

「じゃぁ、この子は?」




真里に肩を抱かれて私はドキドキ。


ゆうちゃんや真里の名前を順に呼んでるってことは、私も呼ばれるわけでしょ?

くるってわかってても心の準備がっ…!



恐る恐る煌くんと目を合わせたと瞬間


「―――華衣」


名前を呼ばれた。



足先から徐々に上へ。熱が急上昇するかのように体が熱くなった。


耳まで真っ赤になってるのも自分でも分かるし、でももう隠すのには遅すぎた。



「やだ華衣っ、顔真っ赤!!」

「ぅぁ…わっ!!わかってるよぉ〜…そんなの…!」



近くにあったクッションを手にとって、咄嗟にそれで顔を隠した。


それでも収まらない上がり続ける熱は、どうしたらいい?