「じゃあバイバーイ!また明日ねっ」


正門の所で真里は祐吾くんと相合い傘をしながら帰り、ゆうちゃんも拓哉くんと喋りながら歩いて行っちゃって…。


必然的に煌くんと二人きりになっちゃった。


ていうか、必然的じゃないよね。確実に仕組まれたよね。


拓哉くんもゆうちゃんと帰るなら、ゆうちゃんの傘に入ればいいのに。


ていうか、どうして皆私の気持ち知ってるのかな?顔に出過ぎなのかな?



「いこっか」

「…う、うん」


嬉しい……。けど、恥ずかしくてどうにかなりそうだ。


好きな人と相合い傘をして下校するなんて、夢にも思ってなかった。



「雨、大分収まってきたね」

「そっそうだね」

「傘、持つよ」

「え!?あ…ありがとう…」



密着し過ぎて話し処じゃないよ…!


か、肩が当たってる!身長変わらないから顔が近いっ!


心臓がバクバク言ってて隣にいる煌くんに聞こえてそう…。