でも、マイペースなのが煌くんだし、そういう面も含めて好きだもん。



身長が低くても、いつか伸びるはずだし。

私より可愛いのはかなりショックだけど、キャラメルショコラの髪色もくせっ毛も、長い睫毛も大きな瞳だって。


猫みたいにのんびりしてるのも、笑うと片眉を下げる癖があるのも。



全部、全部含めて大好きになったの。



「オレの顔、何か付いてる?」

「……ううん……綺麗な顔立ちだなっ…て…………」

「そんな風に言われたの初めて」


ヘラッとして次の授業の仕度をする煌くんから目が離せなかった。




………いやいやいや。

煌くん、もっと他に言うことあるでしょ?


私、キミをガン見した上にポロッと変なこと言いましたよ?


気にしないの?


それはそれで嬉しいけども、何とも複雑な心情だよ。


ホント気をつけていないと、気を抜いたら口走りそう。