ま、そりゃそうか。
怒られるのも無理はない。


今は体育の時間であって授業だもんね。


ふと辺りを見渡すと、バッチリと目が合った人物が一人。


「…っ…!」

「あはー…見られてたね」


それは紛れも無く、煌くんだった。


「……………」


見られた!!
先生に怒られたの、完全に見てたよね!!!!


「は…恥ずかし……」

「煌くん笑ってるよ」



ゆうちゃんだって怒られたのに何でケラケラ笑っていられるの…。

私なんて煌くんに見られた事がショック過ぎて恥ずかしいんだから。

穴があったら今すぐにでも入りたい。



自分の真っ赤になった顔を隠すように手で覆い、小さな隙間を作って、男子のいる方を覗いた。



あぁ…キュンキュンする。