「……あむ」


当麻くんが、私の口に甘いキャンディをひとつ入れてくれる。


レモン! 口の中が一気に爽やかになる。


「……ウマい?」


「うん」


「じゃ、あとで食わせてな。流星さん追っ払って、それからだ。……全部食うなよ?」


当麻くんは、また私の耳元に唇を寄せ、そうささやいた。