「鶴くんは友達だから。当麻くんは、今のまんまでいいの」


私がそう言うと、当麻くんはお兄ちゃんを押しのけ、バッと勢いをつけて起き上がった。


「だよな? つーコトで、流星さんすんません。やっぱ半永久的に、オレのモンです」


当麻くん、さっきお兄ちゃんにケリ入れられたのも忘れ、また私の肩に腕をすべらせてくる。


「もぉ、またお兄ちゃんに怒られるよ?」


「また蹴られたらいーし。鶴に、オレのエロさはマネできねーからな。さや、鶴じゃぜってー物足りねぇって」


当麻くんは、お兄ちゃんに聞こえないように、そっと耳元で囁いた。


その吐息にゾクゾクしている私がいる。