「シメるとかやめてよ……。当麻くんあんまり鶴くんイジメないでよね?」


「イジメてねぇし。かわいがってやるつってんの」


当麻くんのかわいがるは、ちょっとニュアンスが違うよね。


「お……オレ、悪いけど。さやちゃんタイプじゃないからっ」


「……は?」


当麻くん、今度は半笑い。


「オレ、クラスに好きな子がいるんだよね。でも……見てるだけなんだけど」


おぉ~っ!


鶴くん、初ロマンス?


頬を染める姿はまるで少女のよう。



「……ほぉ。さやがタイプじゃねーって、それはそれで、なんかムカつくな」


ははっ。当麻くん、勝手言ってるよ。どっちにしろ鶴くんはシメられる?