恋するキャンディ2私だけの甘々不良彼氏


私と当麻くんの恋物語。


まだまだ


続く……みたいです。








1年生の時に続き、いつもお昼休みは


2人一緒に空き教室で過ごしてる。





お弁当を食べて、当麻くんが私の膝でお昼寝。


私は当麻くんの頭を膝にのっけて、毎日読みかけの本の続きを読む。






起きない時は、昼休みが終わる頃に当麻くんを起こすんだけど、


だいたい、当麻くんは途中で目を覚ます。












そしたら、また


甘い時間の始まり。


読みかけの本はずっと、ラストまでいかないんだ。






「さや……、次授業サボろーか」


今日もお昼寝の最中に、当麻くんは目を覚ました。


当麻くんは、私を見上げ笑みを浮かべる。


「こら~。ダメだよ?次の授業、小テストがあるからでしょ。知ってるんだから」


「違うって。もっと、さやと一緒にいたい」


当麻くんは寝転がったまま手を伸ばし、私の髪に触れる。


……もぉ。


最近はちゃんと真面目に授業に出てる当麻くん。


ここでサボりグセがついちゃ、意味ないよね。


また、キスされちゃうだろうけど、


次の授業には絶対間に合うようにするんだから!



なーんて


自分ではそう決めていたのに、いつの間にやら当麻くんのペース。


「さ~や」


ニコニコする当麻くんを上から見下ろす。


「何?」


「……早く」


当麻くんは、唇から舌をちょっとだけ覗かせていた。


「もぉ、知らない!」


また変な風に挑発してぇ。


私からはしないんだから。


「あ、拒否か?」






当麻くんは、ニヤニヤして……


ガバッと起き上がった。







当麻くんは起き上がった途端に、両手で私の後ろ頭を抱え込み、


色っぽい視線を向けてくる。


吐息がかかりそうな距離に……


すっごくドキドキしてきた。


「なぁ、このままキスする?しない?」


もぉ、


意地悪~。


当麻くんは唇をついばむ真似をしながら……敢えて触れないんだ。


そんな事されたら、


私からしちゃう。







唇を合わせようとすると、当麻くんは突
然横を向いたから、


そんな私は、ほっぺにチュ。


あれ。


ん……でも、たまにはこれもいいかも。




当麻くんのほっぺ、肌のキメが整ってて、すごく柔らかいの。


女の子みたいだねって言ったら、多分怒るから言わないけどね。







何度か軽く、チュってしてみる。


そのたびに当麻くんは、肩をすくめて喜んでいた。


「さや~、後で倍返し」


ニヤニヤする当麻くんは、後って言ってたくせに、


すぐ


キスのお礼参り?


に、やって来た。








「……んっ」


甘い吐息に酔いしれる。


でも、


もうすぐ。









―カラ~ン、コロ~ン。









相変わらず間の抜けた


チャイムの音。









当麻くんは、その音が聞こえてるはずなのに


どんどん深くキスをしてくる。











「ちょ……っと。……ダメ。早く、戻らないと」


唇を離した隙に、そう言ったものの、


「あん?まーだ」


当麻くんには全く通用しない。








当麻くん、


こーなったら聞かないから。


……どうしよう。


このまま


サボっちゃうのかな、私。


って思ってると。









――ガラ。











扉が開く音が


した。












廊下側に背を向けていた私は、それが誰なのかを確認できずにいた。


私が目を開けると、







当麻くんは……


鋭い視線で


入口の方を見ていた。