あまりにも一瞬過ぎて、頭がついていかない。
でも確かにぬいぐるみは私の腕の中で。
ぬいぐるみ!!!
「龍凄い!!!」
「おそっ!!!」
「いつの間にそんな技覚えたん?!」
「技って言われても、」
「ありがとう!!!」
ギュッとぬいぐるみを抱き締めて、頬を擦り寄せる。
そんな私を龍も優しい目で見つめていて。
このぬいぐるみは部屋に飾ろっと。
「ほな次どこ行きますー?」
「服見に行こー」
「ういっす」
ぬいぐるみでテンションMAXになった私は終始笑顔で。
普段の私がこんなに笑顔になることは絶対有り得ないけどね。
龍やったから、笑えるんかな。
.