「取れるかな…いや、でも」






UFOキャッチャーの前で、悶々と考える姿は白虎連合幹部ではない。

っていうか今はそんなんどうでもいい。





この猫、欲しい。





けど今までUFOキャッチャーで取れたことない。

かといって変にやりだして何千円も使うの嫌やし。





でもやっぱり欲しい。








「取りましょか?」


「無理やもん、難しそうやし」


「まぁ見てて下さいっ」






そう言って、小銭を入れてボタンを操作し始める。

私はぬいぐるみと龍の横顔を交互に見比べて。




キャッチャーがぬいぐるみを捕らえた。







「はい、どうぞ」








落ちたぬいぐるみを取り出し、手渡される。

予想通り猫はフワフワしていて。





って、え?








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