そう言うと、店員さんはニッコリ微笑んで店の奥へと向かう。
私と龍もレジに向かい、財布を取り出した。
「カップルさんですかー?」
「へ?」
新しいブレスレットを包んでくれた店員さんの衝撃発言。
カップルさんって。
そう見えるんかな?
「いやいやいや!!!そんな大それたもんちゃいますよ!!!」
「大それたもんって、」
「えー、違うんですか」
頬を赤らめた龍は手をブンブン振って。
店員さんは残念そうな顔をしていたけど、とりあえずお金を渡した。
「でも、お似合いですよ」
「!!!」
「龍?」
再度放たれた店員さんの言葉に、動きがいきなり止まった。
プレゼントを受け取り、無理矢理腕を引いて店内を出たけど。
大丈夫?この子。
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