カァァァ・・・
自分がかなり大切なとこで、否定するのを忘れていた事を思い出さされ一気に恥ずかしくなる。

「ちょっと、別にいいじゃないですか否定し忘れただけですよ寝言じゃありません!!」

「お前やっぱ面白いな、しっかし顔赤らめて女々しい反応だな。」

「もういい加減にしてください!!」

「おっとアブね。」

あまりの恥かしさにかばんを振り上げ殴りかかる、光部本人はその動作がまたしても女々しい行動になっていることにはまったく気づいていないようだ。

「わーった、わーった謝るからいい加減かばん振り回すのやめろって、ほらお前の家の前だぞ。」

「あっ、本当ですねじゃあまた明日合いましょう。」

「はいよ、じゃあな」
(しっかし、まったく女々しいやつだあれで中性な顔立ちならまだしもいいんだがな。)

「また、女々しいって言いましたよね。」

「うを!?家に入ったんじゃねえのかよ!!」

「なんか言うかと思って覗いてみたんですよ、でいったんですか??」

「言ってない!言ってない!!断じて女々しいなんていってねぇよ、さっさと還れ。」

「ちょっと、漢字違いますよ!!まぁいいです今度こそまた明日。」

「じぁあな。」

光部の家は高校から歩いて15分程度、中洲の家はそこからさらに5分程度通学の途中に家があるのも中がいい理由だろう。
それを示すように、中州は毎日腐れ縁の友達を玄関前で待っている。