「ねぇ、ちょっと待って!」


腕を捕まれて驚いて振り向くと、
真剣な顔をしている優人がいた。


「どうしたの?」


何かを言いたそうにしているのは


なんとなく分かるんだけど。


あの人が店を出るのが見えて・・・


「また今度!」


あたしはそう言って会計を済ませ
店の外へと急いで向かった。