自然と目に入るその彼は、 すごく大人な雰囲気を持っていて。 気がつくと目が合ったりして ちょっと胸が高鳴るのに。 笑いかけてみても 軽く流されるだけ。 さっきは笑いかけてくれたじゃん。 なんだかちょっとムッとした。 まるで興味がないと 言われているようで。 「それでどうしたの?」 グラスの氷がカランと音を立て あたしは思い出したように 一気に飲み干す。