その辺りにいる男女と喋りながら、飲み明かす。


その時の会話であの2人の男の中学が自分達と同じだということがわかった。


帰り際、綾たちがいる方へ行くと、綾と孝はあの2人と飲んでいた。

綾は特に望と話が合うらしくお酒もかなりの量を飲んでいた。


「ちょっとっ綾!!飲みすぎだよっ」

「孝っ!!お前も何やってんだよ。」

ヒロが孝を立たせようと、孝の腕を引っ張っている。

「ごめんねぇ〜、ちょ-と飲ましすぎちゃったかなぁ?」

ベロベロになっている望が声をかけてきた。


「これくらいっ平気だも-んねっ!!」


綾は顔を真っ赤にしてもたれてきた。

綾を支えきれなくなってバランスが崩れそうになる。

「雄平!!」
支えきれないとわかって
慌てて雄平を呼ぶ。


すると背の高い方の人
...裕也が綾を引っ張って起こしてくれた。


「...ありがとう」

「どういたしまして。」

ニコッと笑いながらお礼を言う裕也は、見かけによらず幼く見えた。


「どうしたっ!?莉子」


雄平が遅れて孝を引きずってきた。


「何でもないよ」

「そうか、悪いっ孝、支えてて」

雄平から孝を預かる。


「面倒かけたな。」
雄平は裕也に話しかけて、綾を支える。


「行くぞ」

雄平のあとに付いて行こうとすると

「名前は?」
裕也が聞いてきた。


「莉子」

「莉子だな、俺は「知ってる、裕也でしょ?」


そう言うとまたニコッと
笑ってよろしくなと手をふってきた。