のぞむがいない。 さっきまで教室で莉子とヒロと4人でいたのに、、、 気づいたらのぞむがいなくなっていた。 廊下を走り回っていると、階段下の隅でのぞむの後ろ姿があった。 「のぞむ!!」 のぞむに声をかけて近寄っていくと 綾に気づいたのぞむは携帯を慌てて隠した。 電話をしていたようだった。 「どうしたの?」 「何でもないよ。」 そう言って綾の肩を抱き歩き出す。