「ヒロなんて大っ嫌い。」



「うん、悪かった」



「ばかぁー・・・」



押さえつけていた涙が次から次へと溢れてくる。



「ねぇひろ、あいしてる?」


「あいしてるよ」



「ほんとに?」


「ほんと。莉子だけだよ。」


「一番愛してる」



ひろの腕のなかで、抱き締められこんなにもこんなにも幸せな気持ちになる。



じっとお互いを見つめ合い、キスをした。


そのままヒロは莉子の首筋に唇を這わせる。


「愛してる莉子」



そのまま微睡む世界に身をなげた。