チラッと玄関に置いてある時計を確認するヒロ。
そのまま何も言わず手を引っ張られ、ひろは家の中へと入ってくる。
「ちょっと、」
あたしの話なんてまるで無視。
リビングのソファーに座らされる。
「いきなり何?」
あたしの足をまたいで、ソファーの背もたれに手をつくヒロ。
あたしを逃がさないようにしているのだろうか、
「どいてよ、」
ヒロを睨み付ける。
さっきの違う女と楽しそうに話すヒロが頭に浮かぶ。
制服からは、いつもヒロがつけてる香水とは別の匂いがした。
それが余計に
あたしをイラつかせた、
「どけって!!」
暴れるとそのままソファーに組みしかれた。
しまった、
そう思ったがもう遅かった。