結局呼び出された内容は
悪いことではなかった。
最近真面目になった事に対して誉められただけだった。
今まで、怒られることしかなかったので、ただ純粋に嬉しかった。
・・・裕也が待ってるっ!!!
全速力で下駄箱まで走っていく。
「・・・ハァハァひろ「嬉しいですっ!!!」
下駄箱で裕也は待っていてくれた。
声をかけようとすると、甲高い女の声が聞こえた。
「裕也先輩っこれっ!!!」
裕也の周りには、後輩らしき女の子が3人位いた。
プレゼントを渡したり
写メをとったり
心の狭い彼女かもしれない。
でも、その輪の中で笑っている裕也が見ていられなかった。
黙って反対側の玄関から
学校を出る。