翔貴はまるで自分の女かのように肩を抱いてくる。

その腕から逃れるようにみをよじる。

・・・翔貴は元カレ


本当に好きになったわけ
じゃない。


この辺りを締めている翔貴に好かれたら拒めない。

ただそれだけだった。


それでもあの頃は自分なりに好きになれるように努力をした。


頼れるのは、拠り所は翔貴だけだったから。


裏切られた今となっては、もう過去のはなし。