・・・あの日も、、、
莉子を突き放して
出ていったんだっけ。
いつものように、遊んで帰ると、いつも泣きながら待っている莉子の姿がなかった。
学校へもしばらく来なくなった。
さすがに心配になって、莉子が行きそうなところを手当たり次第に探した。
その時たまたま敵対していたグループに喧嘩を売られた。
呼び出された廃工場へ行ったとき向こう側に莉子の姿があった...。
俺を見ると泣きながら助けを求めてくる莉子が...そこにはいた。
向かってくる奴、全員ボコボコにした。
頭の中は真っ白で、莉子が飛びついてきた時、やっと目が覚めた。
莉子の骨が軋むくらい
強く・・・強く抱き締めた。
″怖かったっ″
泣きながらしがみついてくる莉子が...
心から愛しく思った。