「話って何?」



綾の声が沈黙を破る...





「この間のことなんだけど...」





「彼女がいることなら、もう別にいいよ...綾もどうかしてたし...」




綾...?声震えてるよ...



隣にいる綾に目を向けるとぎゅっと握った手が震えていた。




「莉子、ちょっと来い。」




「えっ?」



いきなりのことで、頭がついていかない。




ボーとしていると裕也に腕を掴まれて、引っ張られていく。




綾たちから死角になる場所まで連れていかれ、裕也はまた立ち止まった



裕也が、振り向いて手を離す。




「おれも望も女と別れた。」