あの日から、教室へ行かなくなった。
裕也たちに会ってしまうのが嫌で、、怖くて行けなかった。
毎日階段下で時間を潰して、適当に帰る。
そんなことが一週間続いていた日。
いつものように、4人で話していると、いきなり裕也と望が階段下に現れた。
さっと孝と雄平が莉子と綾の前に立つ。
綾の手をぎゅっと強く握った。
それと同時に自分の気持ちを落ち着かせようとした。
「莉子と綾に話がある。」
・・・裕也の声。
心臓がうるさくなる。
「ここで話せよ。」
雄平の冷めた声。
「お願いだから...話したい」
望の一言にずっと黙っていた綾が
「わかった」
小さな声で呟いた。