笑いながら手をふってくる望に綾は知らないふり。



裕也は、莉子と目が合いジッとこっちを見てくる。



莉子は裕也から目をそらして自分の席へと向かう。


莉子の前に座る綾。


綾はすごく落ち込んでいた。

「大丈夫だよ。...二股かけられる前にわかったんだから、」


「・・・うん。」


莉子の言葉に力なく頷く綾。



また、、、同じことが繰り返されるところだった。
綾の心の傷を、深くするところだった...


そして莉子も、裕也を好きになってしまうところだった。