約束の時間。

自転車を飛ばし、優との待ち合わせ場所へと向かう。



この日常にも、もうなれた。



「実華ぁ~!!」


「おお!優!」


ここからまた10分自転車をこぐ。



「今日もしっかり見るんだよ~」


「当たり前~」


なんて言ってるけど、実際は恥ずかしくてまともにかんださんの顔を見る事ができない。



でも来週は優が行けないから…


1人で行ける?


だけど心細い…


それでも会いたい…




そんな事を思っているうちにコンビニに到着。





「いらっしゃいませ」



かんださんの声だ!


すぐにわかる。



少し照れながらコンビニ内をウロウロ。



優は決まって雑誌コーナー。



通い始めてもう2ヶ月か…


って事は、かんださんと出会って2ヶ月。

なぁんて…
私が一方的に会いに来てるだけ。

かんださんにとって私はただのお客さん。

でも私にとってかんださんは特別な人。



ねぇ、かんださん


気づいてる?