「おっはよー!!」


「実華うるさぁい」


クラスに入るとつばさが来てくれていた。


「昨日どうだった?」


「ん?ああ、かんださん?」


「そうそう!」


「もうめっっっちゃかっこよかった!」


水曜日の朝は必ずこの話題。

つばさも楽しそうに聞いてくれる。



「でさぁ…いつまで通うつもり?」


「ん?……いつまでも!」


「そんな言ってたらきりがないよ!さっさと告ったら?」




「!?こっ…く…こ…く!?告るーーー!?」


「そんな大げさな…だってずっと見てるだけの恋なんて叶う訳ないよ。行動にうつさなきゃ」



……そりゃ…

そうだけど…


いきなり…

《好きです》

なんて言ったら絶対かんださんを困らせる…


でもこのまま見てるだけで終わる恋なんてもっといや。


「だって私はさぁ、まだ高1であっちは20代前半だよ?子どもって思われてるって…」


「そんなわかんないよ?案外逆にいけたりして」



自信が…


まったくない!!