(笑顔が素敵な人だなぁ…)

"黒い"の次に思った率直な感想が、コレだった。

肌が黒いせいか、笑ったときに覗く歯がやたら白くみえる。



「すみません。よろしくお願いします。愛音です」

「こちらこそ。信也です。」

「信也さん…じゃあ部屋案内しますね」

「あ、信也くんはコーヒーと紅茶、どっちがいい?」

母が尋ねた。

「コーヒーで…ありがとうございます」

「わかった。あとでもっていくわね」

「私もコーヒー飲みたい~よろしく」

「はいはい」



そうして私は彼を自分の部屋に案内した。