「おぉ、マジで言ってる?」

信也さんの言葉に、コクリ、と頷く。

「頑張れよ。うまく別れられたら、クリスマス、デートしてやってもいいぞ」

にやにやしながら笑いかけてくる信也さん。

そんなこと言われたら、別れるしかないでしょ!!

…と、思いつつ、「はーい」と無愛想な返事をしてみる。



「ま、クリスマスもいいけどお前の本業は勉強にあるからな。来週までにこの問題集全部終わらせとくように」

「えーーー!!!!鬼!!!!青チャートなんて全部終わるわけないじゃん!!!!」

「できないじゃなくてやるんだよ!!!!じゃ、また来週。あ、週末の模試頑張れよ」

「……ありがと。」

チャートでコツン、と私の頭を叩いて、彼が部屋から出ていくのを、慌てて見送りにいった。