信也さんが家庭教師についてから、3ヶ月が経った。

その間にも私はますます、信也さんに惹かれていった。

勉強を教えるときはドSな彼だけど、できたらできた分だけ褒めてくれる。

笑ってくれる。

本当にその彼の笑顔が愛おしくなった。



「…もうすぐだな」

「なにが?」

「なにが?じゃねーよ、あと2ヶ月もすりゃセンター試験だろうが。まぁでもお前はギリギリまで二次対策しとけよ」

「もう2ヶ月かぁ。」



そう、いよいよ受験間近だった。