「それで?言われた通りにしちゃったの?」





映美佳が聞くと、馬場さんは力なく頷いた。





「無視されるの、すごく辛かったから、つい……」





馬場さんの言葉を聞いた映美佳は、大きなため息をついた。





「ダメじゃん。それじゃあ馬場さんもその3人にいいように利用されてるじゃん」



「でも…、どうすれば良かったの?私一人の意見より、3人の意見の方がどう考えても強いじゃん」



「こっちも無視してやるべきだよ。どう考えてもあっちの方が悪いんだし。そんなのと付き合う必要無いよ」



「でもぉ……」




「ね、でも私達に相談しに来たってことは、また何かされたの?」






映美佳と馬場さんの話を打ち切るように、私は言葉を切り出した。





まあ根本的には解決してないけど、とりあえず仲直りしたはずなのに、なんで私なんかに助けを求めようと思ったんだろう…?






「え、うん…。また仲間には入れてくれたんだけど、………無視されてるんだ」



「「え?」」






馬場さんの言葉が一瞬分からなくて、私と映美佳は顔を見合わせた。






「周りに誰かがいると『あかねちゃん♪』って話し掛けてくれるんだけど、誰もいなくなった途端、私がいくら話し掛けても何も答えてくれなくて、3人で悪口ばっかり言い合ってる」




「うそ…?」






私は開いた口がふさがらなかった。





こんな最低なこと、する人いるんだ…?