「あ。二人とも山梨か。啓太。」
「はい。」

何もかも一緒でムカつく。
「ねぇ。由ー。啓太君って格好良くない?」

瑠魅よ…本人ここにいるよ…
「顔はね~。性格微妙!」
「何だとー。デブ!!!」

な…。

「デブじゃないもん!」
「デブ!」

喧嘩になり、先生にバケツを持たされて廊下に放り出された。
沈黙した…
静寂を切り裂くように話したのはあいつだった。

「…ごめん。言い過ぎた。お前全然デブじゃねーのにな。」
「そんな…うちこそごめん。格好良くないなんて…」

少し黙ったあと笑ってしまった。

「あの時の顔面白い~」
「うるさぁい!」

まるで兄妹みたいに


「これから、よろしくな?」
急に言われてビックリしたけど…
良かった。

「よろしくっ!」