『あんた、歩の彼女似合ってないよ?歩もあんたの事好きじゃないみたい♪…今度ねぇ私、歩とデートに行くんだぁ…まじ可哀想!!歩に捨てられちゃったね♪』


…と確かに言った。
私…歩に捨てられたの?
なんで他の人とデートに行くの?

私は歩の彼女でしょ?


そう思ってたのは私だけだったの?




酷いよ…歩…。

泣きそうだった。
泣きたかった。

先生の声が全然聞こえなかった。

あ~ぁ…今の授業は得意な数学なのになぁ…

頭の中が歩でいっぱい。