私の彼氏は冷たい。

でもそれは私にだけ…― 他の女の子には笑顔を振りまいている。


私にはそんな笑顔を向けた事無いのに―…。


「はぁぁ―…」


『お!でたな柚音(ユズネ)の不運ため息♪』

と私の隣で意地悪そうに笑っているのが中学からの親友"翠(ミドリ)"


「……不運って何よ…!!??」


『そのままの意味だけどぉ?』

そう言うと翠は私の彼氏"歩(アユム)"を指差した。
歩の周りにはうじゃうじゃと綺麗な女の子達がいる。

彼女がここに居るのに!!!そんな私の思いを尻目にお化粧バッチリな女の子達は歩の体をベタベタ触る。

腕を組んだり
手を繋がれたり