「んで、なんで遼太が早く行く必要あるわけ?」


「俺がその子の書類関係を任されたからだよ」


 うわ……なんとなく分かってたけど聞きたくなかった。

 そこまで落胆してないけど、よりによって遼太ってとこが重要なわけで。


 
 不満そうな俺の顔をチラリと見ながらもなお、遼太は話を続ける。